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【御所南リハビリ日記】指を接合して機能回復へ 仕事復帰めざし工具操作

脳卒中

一日も早い回復を願って、毎日一生懸命にリハビリに取り組む患者さんの日常をご紹介する
「御所南リハビリ日記」のコーナー

今回はKさん50代(取材当時)・男性に伺いました。

 
▼指を接合して機能回復へ ストレッチで可動域拡大
仕事中の過失で右手の指3本を切断しました。接合手術を受けて機能回復のため御所南リハビリテーションクリニックでリハビリに取り組んでいます。これまで腱や神経の移植などを行い、指も少しは動くようになりました。今後3度目の手術が控えており、先が長い状態ですが、将来の仕事復帰を目指して励んでいきたいと思っています。
 
クリニックには週3~4回通い、リハビリは毎回2時間行います。完全に切れた中指は接合してもらってもまったく動きません。手のひらの皮でつながっていた薬指と小指は、最初は動きにくかったのですが、今は辛うじて内側に折り曲げられるようになりました。
 
担当のセラピストはその都度替わり、クリニックのほとんどの方に一回はお世話になりました。みなさん辛抱強く行ってくれるので感謝しています。
 
リハビリの時間は右手のマッサージと、可動域を広げるためのストレッチから始まります。切断した指は、初めは紫色で感覚がありませんでした。今は少し戻ってきましたが、セラピストの皆さんは、患部が壊死を起こさないよう、慎重に取り扱ってくれています。
 
将来を見据えて、ニッパーや六角レンチ、ねじ留めなど工具が使えるようなメニューも組んでもらっています。その他にも私はモノづくりが好きなのでプラモデルも取り入れてもらい、これまで30センチほどの飛行機とロボットを作りました。
 
▼患部痛めぬよう手加減し 仕事復帰めざし工具操作
1月6日午後3時20分ごろでした。いつものように食品加工会社で粉の選別をしていました。小麦粉や茶、ポテトの粉から繊維や金属片をふるいにかけて取り除く仕事です。休憩になって、粉の送り込み機に右手をかけたところ粉で滑って、らせん状の刃が付いた底に巻き込まれてしまいました。
 
上司が救急車を呼んで搬送してもらい、すぐ接合手術を受けました。左手で手術同意書を書いたことと、病院スタッフが緊迫した様子で、事故当時着けていた手袋から切断された中指を探してくれたことは覚えています。麻酔で7時間後に目が覚めましたが、両親と甥、会社の上司と派遣元の担当者が来てくれていました。
 
1カ月入院し最後の1週間はリハビリを実施。病院の紹介でクリニックに通うことになりました。自宅からバスと電車で片道1時間半かかるのですが、他のところは入院が条件だったり、リハビリの時間が長くても1時間だったりで希望に合わず、こちらを選び2月22日に初めて来院しました。
 
初めは右手の指はほとんど動かず、主治医からは動作のほとんどを左手で行う「利き手交換」の指示がありました。それでもリハビリを重ねるうちに右手薬指と小指が曲がるようになり、利き手の右を何とか使えるようにと方針が変わりました。6月19日には右ひじの内側から神経を、左手首付近から腱を移植する手術を受けました。つなげるところは全部つないだとのことでした。
 
ただ、私の場合は指に動きが出てきても、血行障害や神経の壊死が起きて使えなくなることがあるので、リハビリも手加減して行わないといけません。重いものを持ったりすると腱が切れるので思い切り力を入れられないのです。
 
薬指と小指は曲がるのですが力は入りません。低周波を流してもらっても手の先に行くほど感覚が鈍くなります。それでも右手の握力を計ると7.2キロから9.3キロまで戻っていました。少しは効果が出ているのかとうれしく思っています。
 
今後は人差し指と中指の間のいわゆる水かき部分を切って、人差し指の可動域を広げる手術が予定されています。まだまだ先が見えない状況ですが、当面は毎日のリハビリに励んでいきたいと考えています。
 
▼リハビリテーション・プロフィール
Kさん(京都市伏見区、50代) プラモデル作りではロボットを2カ月、飛行機を1カ月半かけて作った。口にはしないが指を曲げる動作が多いので、セラピストも「痛かっただろうと思います」と気遣っている。
 
右手で字を書く練習もする。薄く印刷された文字の上を、親指と人差し指で鉛筆を持ってなぞるのだが、動かない中指が紙に当たるので中々うまく書けない。セラピストも「中指が少しでも動いてくれればリハビリのやり方も変わるのですが」と残念そうだ。
 
手先は器用だ。自動車の整備工場で働いた時は、狭いすき間から左手一本で工具を使ったりもしてきたので、利き手交換の際もうまくこなしてきた。手術を経て、右手に触ってはいけない個所も多く出てきたので、セラピストにとっても最初は恐る恐るのリハビリだったが、今ではすっかり呼吸が合ってきた。
 
2時間のリハビリ中は「結構わがままを言っています」と言いながらも熱心に取り組む。終了後は「背中が張って大変です」と話していた。

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