リハビリテーション公開講座in京都を開催いたしました‐。
9月17日(土)、京都市南区の新・都ホテルでリハビリテーション公開講座を開催し、約230名にご参加いただきました。
まず、元患者様の泉山博さんの講演「リハビリはやった分だけ必ず良くなる~脳梗塞『中の重』症状からエアロビクスが出来る迄~」。2013年8月に脳梗塞を発症してから、仕事に復帰するまでの歩みをお話いただきました。
発症後左手足に麻痺が出た泉山さんは日本一のリハビリ患者を目指して、リハビリを開始。経頭蓋磁気治療(TMS)を知って京都大原記念病院に入院されました。その後は通所介護サービスを経てスポーツジムにも通うようになり、エアロビクスにも挑戦。最後に「再発に注意し、無理せず食べ過ぎず、必ず治るという強い信念を持つことが大切です」と患者としての心構えを述べ締めくくりました。
つぎに、京都第二赤十字病院脳神経内科部長の永金義成医師の講演「リハビリテーションを妨げるもの~脳卒中の再発について」。脳卒中には脳の血管が詰まる脳梗塞と破れる脳出血やくも膜下出血があり「急に」「体の片側に」症状が現れるのが特徴で、治療には時間的制約があるので、予め症状を知っておいて万一の時はすぐ救急車を呼ぶ必要があると強調されました。
永金医師は再発のリスクについて言及し、「一般的な脳卒中の発症率は成人の1%未満だが発症後1年目の再発率は8~10%と高く、リハビリによる改善効果も少ない」とデータを基に説明し、再発しないための生活を心がける必要を強調しました。
本講座については京都大原記念病院グループ「和音」11月号(11月1日発行)でもご紹介します。