特殊詐欺被害防止モデル事業所の指定を受けました
京都大原記念病院グループが京都府警下鴨署から「京都府警察特殊詐欺被害防止モデル事業所」の指定を受ける交付式が、11月16日に左京区田中の同署で行われ、同グループの児玉博行代表と金子一寛署長が協定書を取り交わしました。
特殊詐欺はいわゆるオレオレ詐欺など、主に高齢者を狙って電話で作り話をして動揺を誘い、現金を振り込みや送金させて詐取することです。近年は警察官、弁護士、税務署員の役を使い分けるなど犯行の手口が巧妙化しています。
協定書によると同グループは①利用者と地域住民への啓発②前項の達成に向けての職員教育―が、同署は被害の発生状況や手口など未然防止のための情報提供と、そのための署員の派遣などが求められています。。京都府警では昨年から取り組みを始め、今回が府内4例目で下鴨署管内では初です。
交付式には署員ら約50人が出席。金子署長があいさつに立ち「府内の10月までの特殊詐欺被害が135件で被害額が6億7千万円と危機的状況にあります。被害者の7割はある程度手口を知っていた人です」と実態を紹介しました。協定書を交わし指定書を受け取った児玉代表は「地域の警察と協力して犯罪予防に役立てれば大変ありがたいことです」と述べた。
今回の特殊詐欺被害者の被害者の多くは高齢者です。京都大原記念病院グループに集うご利用者の多くもまた、高齢者であり、まずは職員一人一人が認識を持ち、犯罪予防につなげるとともに、ご利用者にとっての安心・安全を目指していきます。