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リハビリの現場で大切なカンファレンスって何?

リハビリの知識

こんにちは、御所南リハビリテーションクリニックです!

今回は「リハビリテーションにおけるカンファレンス」についてのお話です。

リハビリテーションは理学療法士や作業療法士、言語聴覚士といったリハ専門スタッフだけで独自に施術するのではありません。
定期的に医師や看護師、時に社会福祉士や管理栄養士などの医療・保健スタッフと連携して今後のリハビリテーションの内容を協議しています。

ではリハビリテーションの現場で行われる「カンファレンス」について、ご紹介します。

 

カンファレンスは「検討会議」のこと

カンファレンス、という言葉は直訳すると「会議」です。
しかし、一般企業における「会議」とは少しニュアンスが異なります。

それは「患者様の状況や治療方針を検討する会議」としての役割を果たしていることです。

定期的に行われる「リハビリカンファレンス」では次のような内容を各担当者から現状報告し、それに基づいて今後のリハビリ内容を検討していきます。

・今行っているリハビリの効果はどのくらいあるのか(疼痛や患部の状態な度も含む)
・患者様の状態を受けて、リハビリ内容や目標の見直しの必要はないか
・入院している場合、リハビリの効果を受けて退院の時期の見直しはあるのか
・通院している場合、リハビリの効果を受けて通院の期間・頻度の見直しはあるか
・患者様が一人暮らしの高齢者や学生などで、リハビリを受けるに生活環境や活動範囲の面で不安な点はないか、
 不安な点がある場合は公的サポートや社会資源を活用することはできないか
・リハビリの効果が出ない時期や場合において、体力を増強するために入院食の調整などリハビリ以外の部分も含めたサポートできないか

上記はごく一例であり、その患者様に合わせた内容をそれぞれ情報共有・検討します。

前述のとおり医療の現場で使うカンファレンスは「検討会としての会議」という側面が強いのが特徴です。
そのため、単に患部の状態だけを共有するのではなく、患者様のリハビリに対して様々な方向からアプローチを行います。
単に情報共有で終わってしまうカンファレンスは、あまり意味がありません。

 

情報共有することで、よりチーム医療の効果を得られる

カンファレンスが行われる医療機関は、基本的にチーム医療を取り入れています。
万が一メインの担当者がお休みされても、他のスタッフがそのサポートを行い、患者様が不便さを感じないよう、配慮する面からもチームは効果的です。

また、カンファレンスを行うことで、経験の浅いスタッフの理解度や技術習得度なども確認でき、明確な助言や指導を行うことでより質の高い安定したリハビリを提供できる可能性が高まります。

ただ、サポートに入ったスタッフがあまり詳細に、カンファレンスで共有した情報を患者様にフィードバックすることは望ましくありません。
せっかく築いた患者様とメインの担当者との信頼関係が揺らいでしまうこと、時に患者様の不安を募らせてしまうことすら考えられます。

当初から複数担当者がいる場合を除き、メインとサポートの立場を互いに確認認識し、カンファレンスの情報を踏まえて患者様に接することが大切です。

 

カンファレンスは、お互いの仕事を理解し合う場でもある

カンファレンスを行うことによる効果には、普段別な部署で従事することの多い
・医療スタッフ
・リハビリ専門スタッフ
・保健福祉スタッフ
が直接顔を合わせたうえで、患者様の状況だけでなく「それぞれの仕事内容の共有」ができるというメリットもあげられます。

たとえば、お互いの仕事内容をイマイチ理解していない、忙しい時間帯と比較的落ち着いた時間などのサイクルを知らなければ、うまく連携を取ることはできません。
お互いの状況を把握していると、必要な情報共有や連携が行いやすくなります。

多くの病院やリハビリクリニックでは毎月1回程度カンファレンスを行い、直接顔を合わせて自身の仕事やほかのスタッフの状況も理解する場を設けています。

また、脳卒中によるリハビリなどでは必要に応じて、ご家族も交えたカンファレンスを行うこともあります。
患者様本人の不安をご家族にサポートしていただくために、各担当がどのような働きかけを行うのかを知っていただく、良いきっかけとなりうるものです。

 

リハビリのカンファレンスは、今後の患者様の生活におけるADLを向上させるために重要な役割を果たします。
ぜひ内容の濃いカンファレンスを医療従事者は心掛けたいものです。
(なお、医療の現場では学術的な症例研究会を「カンファレンス」と呼ぶこともあります。)

 

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