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「 高次脳機能障害を学ぶ、そして考える 」医療・介護・福祉 連携 おこしやす~ネットフォーラム総会で医師・相談員が登壇

8月22日(水)京都第二赤十字病院で開催された第8回 おこしやす~ねっとフォーラム総会 で、京都近衛リハビリテーション病院 大道卓摩 医師、御所南リハビリテーションクリニック 尾上晶子 相談員がそれぞれ基調講演、パネルディスカッションで登壇した。

医療・介護・福祉の地域連携を深める目的で開催されている同総会には、医療機関、介護施設などから約90名の参加者が集った。

 

会は「 高次脳機能障害を学ぶ、そして考える 」をテーマに開催された。

当日はまず大道卓摩 医師(神経内科)が登壇し「 高次脳機能障害とは何か? 」をテーマに基調報告した。大道医師は高次脳機能障害について、診断が難しい障害であり「 正確に状態を把握するためには患者さんに関わるあらゆる人と、どのようなエピソードがあったか?ありのままに共有し、理解することが大切であると考えている。 」と患者や家族を含めた情報連携が重要との考えを述べた。

講演する大道医師(画像をクリックすると採録をご覧いただけます)

 

続く「 高次脳機能障害の支援に向けた取組と課題 」をテーマとしたパネルディスカッションでは、尾上晶子 相談員 が他医療機関、行政機関の担当者らとともに登壇し、日々の相談支援に於ける課題などを述べた。

尾上相談員は、患者本人の病識の薄さなどもあり「本人や家族の理解を促すには時間を要する。しかし、若い患者も多く、医師や、看護師、セラピスト、そして行政機関などとも相談しながら症状に合わせた就労支援機関への引き継ぎも視野に入れて相談支援に当たっている。 」と日々の状況を紹介した。

写真中央、パネラーを務めた尾上相談員(画像をクリックすると採録をご覧いただけます)

今回のテーマである「 高次脳機能障害 」は、一見して症状が分かりづらく、また家族や会社など関係する周囲も巻き込んで包括的に支援していく必要があることが共有できたように思う。判断、対応、どの部分をとっても難しいが、その中でも急性期、回復期、生活期の医療機関、そして行政機関が互いに連携して対応していこうと締められた。