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終末期リハビリテーションの定義から重要性、実例も交えてご紹介

リハビリの知識

こんにちは!御所南リハビリテーションクリニックです!

リハビリテーションには急性期、回復期、維持期、終末期と4つの段階があり、今回は4つ目の段階である「終末期リハビリテーション」についてご紹介します。

「終末期」という言葉を聞くと悲しいイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし終末期リハビリテーションは、最期の瞬間までその人らしく生活していただくために、医学的にもご本人的にも重要なリハビリテーションでもあります。

 

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終末期

■終末期リハビリテーションの定義とは?

まず、「終末期リハビリテーション」は、疾病やケガ、高齢が原因で、自立した生活を営むことができず、症状が進行して改善も困難な状況の患者に対し、最期までその人らしい人生を全うしていただくためのリハビリテーションとされています。

終末期リハビリテーションが必要な時期になると、大半が食事、排泄、入浴などの日常生活動作(Activities of Daily Living)や機能が著しく低下します。

できる範囲の自立した生活を行っていけるように、QOL(quality of life=生活の質)即ち、テンションをできるだけ下げないためのケア、リハビリテーションに取り組むことは、安らかに看取りを迎える意味でも大切なものとされています。

 

■終末期リハビリテーションの重要性

リハビリテーションの4段階のうち「終末期リハビリテーション」のみが回復の見込みが著しく低下した状態に対するリハビリテーションです。

とらえ方によっては、看取りを迎える大変な時期にリハビリテーションを行う必要はないのでは、と話す人もいるようです。

ですが、最期まで人間らしく活動し、様々な感情をもって生活を営み、病気やケガからくる痛みや苦しみを減らすためには、まったく寝たきりではなく、可能な範囲で体を動かすことは必要です。

体が動くことを実感して、今後の生きる原動力につながることもあるので、最期までリハビリテーションをあきらめないことも肝心です。

また、以前よりも体の可動域が減ってしまうと、関節の痛みや床ずれなどによる新たな苦痛や障害につながることも少なくありません。

新たな苦痛を回避し、今ある苦痛を最小限に緩和する介護とリハビリ、それが終末期リハビリテーションを果たす最大の役割でもあります。

 

■終末期リハビリテーションの実例

終末期リハビリテーションにおいて、症例に合わせた様々なリハビリテーションや緩和ケアを組み合わせ、いい最期だった、とご本人が感じられるお手伝いをします。

例えばリハビリテーションの内容の実例として
・嚥下障害のある人に嚥下訓練をすることで、最期まで自分の口で食べたという実感をもてた
・普段は寝たきりだが、終末期リハビリテーションを行うことで、車いすに短時間乗れるよう体力向上できた
・身体の床ずれ防止のために寝返りの訓練をしたので、自分で体位を換えることができ、わずかながらも気分転換になったし、自分で実際に痛みを軽減する方法に気づいた

といったリハビリテーションとその人の幸福が少しでも結びつくような計画を、医師や看護師を始め、理学療法士、作業療法士など各スタッフがそれぞれチームワークで研究し、ご提案・実施します。

 

■一日でも長く、笑顔で過ごすための終末リハビリテーション

人生の最後まで、『人の手を煩わせたくない』『家族に少しでも迷惑かけたくない』『良い想いだけを残したい』自立したい!その様な思いを叶え届けるために、リハビリテーションはあります。

福祉用具の選定見直しをし、時に家族の一員であるための居場所や環境を提案し、良き人生を全うする。

即ち人の尊厳に対して、どうあるべきか、どう向き合うべきか、どう生きていくべきか、そんなことを中心に考えながら日々取り組んでいます。

終末期リハビリテーションでは、根本的な症状の改善は難しいとされています。

しかし、終末期こそ無理のない範囲でリハビリテーションを実践することが、一日でも長く、笑顔で日々を過ごされるきっかけになると思われます。

 

まとめ

終末リハビリテーションについてまとめると

・終末期リハビリテーションは自立した生活が営めず、症状の改善が困難な人に対して行う
・無理のない程度にリハビリテーションを行うことで、最期まで希望を持ち人間らしい生活を営める
・病状の回復よりも、苦痛の軽減などが重要視される

この3点が挙げられます。

当院は本院であり回復期リハビリテーション病院の「京都大原記念病院」とともに、患者様の『「もっと」の想いを全力でサポート』を理念に常に向上し、一連のリハビリをご提供しています。

リハビリ専門クリニックとして最新のリハビリを提供させて頂いておりますので、合わせてご相談いただければと思います。

御所南リハビリテーションクリニックのリハビリテーションページでも詳細をご紹介しておりますので、ぜひ参考にご覧ください。

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