Web講演会「上肢痙縮・下肢痙縮におけるGSK WEBカンファレンス」 グループ医師が講師
御所南リハビリテーションクリニック 児玉 万実医師(日本リハビリテーション医学会専門医)が、9月15日、主に開業医など医療関係者を対象として開催するWeb講演会「上肢痙縮・下肢痙縮におけるGSK WEBカンファレンス」(主催:グラクソ・スミスクライン㈱)で講師を務めました。
「あきらめない!脳卒中後遺症に対する痙縮治療~府下屈指の診療経験を通して拓く“リハビリの先へ”~」と題し、代表的な脳卒中の後遺症の症状の一つでもある、手足の痙縮やこわばりに対して有効とされるボトックス®療法について、実際の症例を交え講演しました。
ボトックス®療法とは、ボツリヌス菌(食中毒の原因菌)が作り出す天然のたんぱく質(ボツリヌストキシン)を有効成分とする薬を障害となっている筋肉内に注射する治療法です。日本脳卒中協会が発行する脳卒中治療ガイドラインでも、2015年、痙縮による関節可動域制限に対し、グレードA(行うよう強く勧められる)に位置付けられています。
御所南リハビリテーションクリニックの患者様の約55%が「脳卒中の後遺症」によりリハビリに励まれています。当グループでもこうした患者様の手足のこわばりに対し、積極的にこの治療を取り入れ施注実績は本院の京都大原記念病院とあわせ全国でもトップクラスとなっています。こうした実績を踏まえた講演は、京都、滋賀など40以上の医療機関で聴講されました。
講演では、この治療を経た結果、症状が徐々に改善し、介護保険を返上されて生活が自立された方や、自身のスキルを活かして復職を果たされた方などの実例もご紹介しました。「リハビリのその先へ。」一人一人の患者様の目標に向かって頑張る手段こそがリハビリテーションであり、そのお手伝いをする医療と考えています。そうした姿を常に意識しながら、これからも日々、邁進して行きます。