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作業療法士がポスター発表 第55回日本リハビリテーション医学会 学術集会

6月28日(木)からの4日間、第55回日本リハビリテーション医学会学術集会が開催されました。大会テーマ「再生を羽ぐくむリハビリテーション医学」のもとリハビリテーション医療を担う専門家たちが全国から集い様々な学術発表や、議論がなされました。当グループからも医師、セラピストら参加しました。

当日は、御所南リハビリテーションクリニック(以下、当院)の作業療法士が、複雑骨折を負った50台男性にプラモデル作成を訓練に取り入れた事例についてポスター発表しました。発表者からの当日のレポートをご紹介します。

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「 指形成における作業療法の検討 」として、当院で介入した50歳代男性のシングルケースを研究対象として発表させて頂きました。発表後にはたくさんの質問をいただき「 さまざまな活動の中から、なぜプラモデル作成を選んだのか 」といった質問もありました。

今回の症例では、プラモデル活動が幼い時から好きであったこと、また当院でひも結び、革細工など様々な活動を行った中で一番興味を示されたことから訓練の一環として取り入れました。今回の事例では、満足度の高い作業活動を行うことで、上肢機能の向上が図れました。結果、精神面に対しても大きく変化が見られ、今後の社会生活に対しての希望に繋がったと考えています。

今回の学会はセラピスト以外の職種も参加される会でした。発表を通じ、内容だけでなくどの方にも分かりやすい内容を5分間の時間の中で端的に伝えることが大切であると実感しました。発表以外にも、神経難病や発達障害に関する内容など、今後介入する可能性の高い疾患に関する医師の講演を聞く事が出来ました。

学会参加を通して、様々な職種から異なる視点で意見をいただき、また講演を聞くことができる貴重な経験となりました。学んだ内容は、しっかりと日々の対応でも活かしていきたいと思います。