症例報告会をオンライン開催!
京都大原記念病院グループと京都第一赤十字病院(以下・第一日赤)との症例報告会が2月9日、第一日赤とグループ拠点施設を結びWeb形式で開かれ、患者2人の症例について話し合った。梅澤邦彦・第一日赤脳神経外科部長が座長を務めた。
- ■1例目
- 「胃瘻造設が転機となった脳梗塞後の男性例~自力経口摂取に向けた取り組み」
脳血管障害の回復過程で胃瘻を造設した60代男性患者について、食事を経口摂取できるようになるまでの各職種の取り組みについて報告した。
- ■2例目
- 「左側脳室三角部腫瘍術後で高次脳機能障害を呈した症例~復職を目指して」
看護師としての復職を目指す30代女性患者について、体力向上や計算や書類記載のスピードアップなどの取り組みにより復職を果たすまでの経過を報告した。
第一日赤側からは手術などの急性期治療を行った患者が経口摂取や復職を果たしたことについて、主治医や担当セラピストから「大変うれしく思う」などの感想が寄せられた。梅澤部長からも後日、経口摂取のためにあらゆる可能性を模索する姿勢にお褒めのコメントが届いた。
会は、発症後の急性期の治療に当たる第一日赤と、その後のリハビリを担う同グループ(京都大原記念病院、京都近衛リハビリテーション病院、御所南リハビリテーションクリニック)が、共通して診た患者の回復の度合いについて理解を深める狙いで年1回開いている。
新型コロナウイルス感染防止のため第一日赤とは初めてのWeb開催となったが、垣田清人・京都大原記念病院院長と今井啓輔・第一日赤脳神経・脳卒中科部長からはともに「コロナ後に向けてさらなる協力関係を築いていきたい」とのあいさつがあった。