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パーキンソン病とは?代表的な4つの症状とリハビリ方法

リハビリの知識

こんにちは、御所南リハビリテーションクリニックです!

「手足が震える」「動くことが不自由になる」などの症状が起こると「パーキンソン病」の可能性があります。

高齢者に多い病気ですが、近年では若者も発症することがあります。

パーキンソン病の完治は難しいといわれていますが、進行が緩やかな傾向にあり、正しい治療やリハビリによって、進行を抑えることが可能です。

病気と上手く付き合っていく為の、パーキンソン病の症状や原因、治療やリハビリテーションについてご紹介します。

 

 

「パーキンソン病」は脳内神経の異常で起こる病気

パーキンソン病は、脳の中の神経に異常が起こることで発病し、50歳〜60歳以降に多くみられます。(40歳以下で発症するものは若年性パーキンソン病と呼ばれます)

ゆっくりと進行する病気で、日本では約10万人以上(約1,000人に1人)が発病していると推定されています。

パーキンソン病の名前の由来は、イギリスのジェームズ・パーキンソン医師がこの病気を報告したことから名付けられました。

 

 

パーキンソン病で起こる代表的な4つの症状

パーキンソン病の代表的な症状は、「振戦(しんせん)」「緩慢(かんまん)」「筋固縮(きんこしゅく)」「姿勢反射障害」と4つあります。

 

振戦(しんせん)

安静にしているときに、手や足に細かな震えが生じます。

 

緩慢(かんまん)

「無動」や「寡動」と表現することもあります。動作が非常に鈍くなり、歩く速度が遅くなり歩幅も狭くなり、腕の振りも小さくなります。

 

筋固縮(きんこしゅく)

腕や足、体感の筋肉が強ばって固くなりスムーズに動かすことが困難になります。関節の曲げ伸ばしをした際カクカクした不自然な動き方(歯車現象)をします。

 

姿勢反射障害

体のバランスが悪くなり、転びやすくなります。重心が傾いてしまうと元の姿勢に戻すことが難しくなります。

 

 

脳内のドパミン神経の減少が原因の「パーキンソン病」

パーキンソン病は、脳の奥の「黒質」と呼ばれる場所にあるドパミン神経が減少することになって発症します。

ドパミンとは、人間が思った通りに体が動くよう運動の調節を司令している「神経伝達物質」のことをいいます。

パーキンソン病になると正常のドパミン量の20%程度が減少し、十分に作られなくなることが原因で脳内での運動調節が出来なくなり、体の動きに障害が現れます。

その他にも、中枢神経や自律神経もダメージを受けるので、自律神経の乱れにより便秘・頻尿・起立性低血圧やうつ症状・睡眠障害などの精神的症状が現れることもあります。

現在、正確な原因は未だ解明されておらず、神経細胞が何故減少するのかは家族の中にパーキンソン病がいる(遺伝)、発症しやすい生活環境であるなど様々な要因に関係があると考えられています。

 

 

パーキンソン病の治療方法やリハビリ方法

 

主な治療方法

パーキンソン病の主な治療方法は、減少しているドパミンを補充して症状を軽くする方法が行われます。
病状の進行状況を常に把握しながら投薬(ドパミンの原料となるレボドパ(L-ドパ)製剤とドーパミンの代わりをするドーパミン受容体作動薬(ドパミンアゴニスト)など)を行い、並行してリハビリを行うことで、症状の進行を最小限に抑えられます。

なお、今もっとも新しく注目されている検査方法は「SPECT(スペクト)検査方法」で、脳内のドパミンの神経の状態を見ることが出来ます。画像撮影装置のベッドに仰向けになった状態で、頭部を撮影します。
検査自体は約30分で終わります。

 

主なリハビリ方法

1.体力の低下を防ぎ筋肉や関節を柔らかくする「パーキンソン体操」

障害の起きている場所を中心に、全身の動きがスムーズになるよう、また可動域が少しでも広がり、筋固縮が進まないように様々なストレッチを組み合わせて行います。

以下は、パーキンソン体操の例です。

顔の運動
口を大きく開けて閉じてを繰り返し、口を閉じたまま頬を膨らませたる、顔をしかめたりゆるめたりします。顔の筋肉のこわばりやしゃべりにくさを改善します。

頭と首の運動
頭を左右にゆっくり倒したり回したりします。痛みが出ない程度に動かし、頭と首の筋肉をストレッチします。

肩や腕、手や指の運動
両手を胸の前で合わせ腕を頭の上に向けてゆっくり上げる、手を背中の後ろで握り上げ下げする、など関節の柔軟性を高め動きやすくします。

また、手指がスムーズに動くように手首回しや指回しも組み合わせます。

座って行う運動
1)椅子にしっかり座り、両手を頭の後ろに組み、体をゆっくり前に倒した後戻す(前屈)。
2)慣れてきたら座った状態から体をゆっくり左右にひねる。
3)足が動く場合は座ったまま、太ももの上げ下げや膝の曲げ伸ばしをしてもよいでしょう。

体を左右にひねる場合は、椅子の背もたれに手をかけても良いですが、腕の力で体を引っ張るのではなく、あくまで体を支えるために両手で手をかけることが大切です。

全身を使わず上半身だけでも、筋肉を伸ばすことで全身の血行を良くします。

立って行う運動
1)腰と脚の筋肉を柔らかくするため立ったまま体をゆっくり前に曲げる。
2)体を立ったまま左右にゆっくりねじり横側の筋肉を柔らかくする。
3)壁に向かい両手を壁につき胸をつけるように背筋を伸ばす。可能であれば壁に向かって緩く腕立てを行う。

いずれも両足は10〜20cm開き、ゆっくりと深呼吸をしながら動かすことで筋肉を伸ばし血液の全身に循環させます。

2. アメリカで考案された、特にパーキンソン病患者さんの言語障害や運動障害に効果が期待される「LSVTLOUD&BIG」

パーキンソン病患者さんの声を大きくする・動きを大きくする効果が期待できます。所定の試験を通過したリハビリスタッフ(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)のみが、施行を認められます。

LSVTLOUDで発話明瞭度の改善を目的に、意識的に大きな声を出すトレーニングをします。

声を大きく出す習慣を身に着けることで、日常会話の改善を目指します。

LSVTBIGは、体を大きく動かすことを意識するトレーニングです。

集中して大きな動きを繰り返し、正常に近い動きの獲得を目指します。

 

 

パーキンソン病は早めの治療とリハビリで進行を抑止

パーキンソン病は、早期治療により進行を遅らせる事が可能です。

急に手足が震える、歩きにくくなったなど体に違和感があったら早めに受診することが大切です。
病気の原因が不明なので完治することは難しいですが、正しい薬やリハビリによって歩行障害や神経障害も緩和されます。

大切な家族と健全な生活を送るためにも、しっかりと症状を把握し様々な治療方法を組み合わせながら、無理のないリハビリを行いましょう。

 

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